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病院管理システムとコンピュータ
宏仁会小川病院 理事長 北川 宏
1.コンピュータの購入
2.コンピュータの応用
3.宏仁会コンピュータ化への取り組みと標準化
4.ヒトとコンピュータ制御

故隣谷義人先生の憶出
宏仁会小川病院 常務理事 大谷 百子

人事往来

MRSA等院内感染症対策委員会
MRSA等院内感染症対策委員会 委員長 吉田 哲

LDL−アフェレーシス
宏仁会小川病院 臨床工学技士 高橋 明男

宏仁会コンピュータネットワークの運用について
宏仁会小川病院 医療情報部 藤原 学

運転管理部発足にあたって
宏仁会小川病院 運転管理部 小松崎 満

ちょっとひとこと
振り返れば1年
宏仁会小川病院 透析看護主任 菅原 貞子
出合った、言葉の重さについて
東松山宏仁クリニック 看護師 吉沢 喜子

『第46回・日本透析学会』演題と発表者

編集後記



病院管理システムとコンピュータ

◇宏仁会小川病院 理事長 北川 宏

1・コンピューター導入

宏仁会小川病院の前身小川診療所が開設されたのは昭和56年(1981年)である。その前後の10年間は人工腎臓透析装置の改良が進展した時期とかさなっている。

人工腎臓は中空糸型へ透析液は酢酸から重曹透析液へと変わり、各種関連機器も改良整備された。

この様な変化を経て、安定的な透析治療が飛躍的に確立される時代となった。

診療所開設から数年を経過して、透析装置のコンピューター化も急速に進展した。透析装置のコンピューター化が進んだ理由としていくつかのことが考えられる。

各施設の透析室では同時に多人数の患者がベッド上で治療を受けており、治療に当たる医療スタッフは少人数である。多人数に対応する少人数のスタッフはコンピューター化の有利な対象である。

血液中の老廃物や過剰な水分を取り除く治療においては、透析液の安定供給は先ず第一の条件である。

最近の多人数用供給装置は、内蔵されているマイクロコンピューターによって制御されている。それによって透析液の濃度を管理し、安全機構が働き多人数治療が可能になっている。この点は眼科や歯科治療に見られる様な、治療者対患者の一対一の対応関係とは大きく異なる点である。更に安定期の透析治療は、毎月13回の反復する同じ治療が行われている。この事もコンピューター化し易い根拠の一つである。又透析治療は比較的限定された腎不全病態を対象としている。これもコンピューター化を導入しやすい理由の一つである。

これらの各治療過程における処理機能はコンピューターの活躍する分野である。

2・コンピューターの応用

種々なる条件から透析治療のコンピューター化は、他の分野よりも早く臨床面での応用導入が為された。

現在宏仁会において進行中の透析業務を管理する支援システムは、多くの中から慎重に選択されSTEP透析が導入使用されるようになった。

透析支援コンピューターシステムは、患者のデータが繁雑膨大になっても保存管理が可能である。

毎回の透析記録用紙の準備を例に採ると、多人数の場合これらの処理にはかなりの時間を要する。透析患者氏名を初め各種データの管理作業もコンピューター化のし易い分野である。透析記録用紙などのペーパーレス化で、保存スペースが簡約できるのも大きな利点である。小規模施設では特に施設内スペースの確保が優先される。これからは治療支援システム機能によって透析操作ミスを減らし、安全に透析治療が行われることが可能になった。治療についで連動する支援機能として、診療機関にとって重要なるレセプト支援機能が加わる。この方法によるレセプト支援機能の事務処理法は、今迄に繁用されている分野ではなかった。この為、この両方の支援機能が効果 的に連動することが期待されるところである。我々の努力によってこれらの新規開拓が結実することを願うものである。

3・宏仁会コンピューター化への取り組みと標準化

治療と関連する支援機能システムは消耗品管理・物流の合理化に役立つ。物品管理上輻輳する事務量 と繁雑な作業を減らすことが、将来的に取り組むべき構想である。

インターネット活用、ホームページ開設、勤務関連業務の事務的処理等によってオープン合理化が促進される。このようにして今後も更にコンピューターの応用範囲は拡大してゆくだろう。このシステムを活用することによって余剰の時間を生み出し、得られた時間を活用して人的資源の厳しい現実に対応することが可能である。

今後この透析治療の支援システムを活用し、医療の質の向上に役立てることは、我々に課せられた重要なる目標である。

標準化

透析支援システムの普及を阻害していたものの一つは、多方面にわたる活用が得られにくかったと言う一面 である。その為にも狭い利用範囲を広げる標準化が必要である。

標準化の利点は、対象を単純化する事で個性をなくすことではない。基準を設けて物事を整理し、日常の業務において利便が共通 に得られるならばその集積は大きな力となる。

その力は一人一人の個性ある生き方に実益を与え得るもので、結局は人に利することになるのである。標準化の問題でよく例に出されるが、若し長さの単位 「メートル法」が無いと想像するとどうであろうか。種々に異なる長さの単位を基準としては、同一目的の規格製品を作り出すことは不可能であろう。標準化は医療機器の性能、使用法、医療業務の手続き等が単純統一化されて実現されるものである。その結果 医療行為が容易に計画実行される様になる。

医療従事者は共通の概念を持ってこのシステムを理解することができるようになる。コミュニケーションは発信者と受信者間の相互の理解がその最大の目的である。そこで課題となるのはお互いが理解し合える「共通 のことば」存在即ち標準化がそれである。

インフォームドコンセントにおける医療者側の会話とそれを受ける側の距離は、その際に使われる共通 の言葉の過不足によって大きくもなり小さくもなる。この事は日常我々が経験することである。透析業務の血圧測定を例に取ると、医学的にも正当に評価され、普遍的基準を持つ様に標準化される事が望ましいのである。

運営上の効率化によって医療サービスは向上する。コンピューター技術の進歩と、共通 規格による標準化が大いに貢献することは言うまでも無い。

4・ヒトとコンピュータ制御

平成13年3月10日新聞に1997年日航機乱降下(死亡重軽傷13人)の事件が報道された。操縦に過失の疑いがあり、機体特性に未習熟であったとの記事内容である。極く最近の話題では2001年になって焼津上空でのニアミスも、管制塔と航空機の連携末習熟が取り沙汰された。各地で発生する医療機関事故の多くも人為的ミスの重なったことが多い。

事故は他人事ではなく身近な隣り合わせの存在であると思う。医療の業務に限らず他の分野においても凡そ現代の機械文明に携わって仕事をする場合には、点検、制御の最終責任はそれを扱う人間でありコンピューターではない。たとえすぐれた制御機能装置を有した機器類であってもそれを管理し点検維持するのは人間の英知である。

これらの道具に習熟しコントロールする人に頼らざるを得ないのが現状の鉄則である。その時に必要な心構えは、日頃から機器類の取り扱いに習熟し冷 静なる判断と機敏なる対応である。

良く知られている Osler博士の言う平静の心がそれである。



故隣谷義人先生の憶出

◇故隣谷義人先生の憶出
  宏仁会小川病院 常務理事 大谷 百子

突然の訃報とはこの様な事を云うのでしょうか、平成13年3月14日水曜日えのもとクリニック院長から、早朝急を知らせる模様の電話を頂きました。

それは私達が慣れ親しんだあの隣谷義人先生の急逝された最初の一報でした。思わず『えッ!』と叫んでしまう程の驚きでした。宏仁会恒例の忘年会の名審査委員長として御活躍を頂いた毎回の光景が走馬灯の様に浮かんで思い出されます。忘年会演芸の審査終了後の賞品、賞金贈呈の時など、私の足りない所をアドバイスして下さいました。

こうして宴会をスムーズに私達をリ一ドして、忘年会の最後を盛り上げて楽しませてくれました。公私共に大切な先生を失い残念でなりません。言葉を失う程の衝撃の出来事からの七七忌にあたりここに改めて、隣谷先生の御冥福をお祈り申し上げます。心より、『先生、長い間有難うございました。安らかな永遠の眠りにおつき下さい』

平成十三年四月二十三日
隣谷義人先生 七七忌に当たり



MRSA等院内感染症対策委員会

◇医療関係者の結核予防対策について
  MRSA等院内感染症対策委員会 委員長 吉田 哲
最近、結核の院内感染がマスコミで取り上げられることが多い。私たち医療関係者(医療専門職に限らず学生、医療補助者、事務員、給食関係職員など)は、業務上、結核を診断される前後の患者に接する機会が多く、結核に感染し発病する危険が大きいグループです。一方、私たち医療関係者は発病した場合には患者などに感染させ得る可能性を持つグループでもあります。

当院では、結核の予防対策の一環として、平成12年4月から、40才未満の新採用者(平成12年は実施初年度であり在職者も含めた)を対象に胸部レ線写 真の撮影等のほかにツベルクリン反応(以後、ツ反と略す)検査を実施しています。

今回、当委員会からの情報として、このツ反検査の意義と院内結核感染対策について述べてみます。

1.ツ反検査の対象者:
雇用時、40才未満の者にツ反検査を行います。その結果が陰性の場合は概ね2週間後に再度ツ反検査を行い、再び陰性および結核未感染と考えられる者にはBCGを接種します。この時、BCG接種を受けた者は一年後にツ反検査を行うことになっています。

2・ツベルクリン反応(ツ反)の実施とブースター効果について:
精製ツベルクリン(PPD)0.05μgを溶解液にとかし、0.1mlを前腕内側の皮内へ注入し、48時間後にその反応を判定します。この際、BCG接種後のツ反は、接種後の時間の経過と共にその反応が弱くなる。この時にツ反を行うと反応が弱いが、これが刺激となって“免疫記憶の増強”が起こる(いわゆるブースター効果 と呼ばれる)。この一回目の検査から概ね2週間後再度ツ反を行うと反応は一回目より強くでます。この2回目の結果 をその後の対照値とします。検診表には後述するような「詳しい反応結果の記載法」で記録します。

ツベルクリン反応の判定
反応 記号 判定
発赤9mm以下 − 陰性
発赤10mm以上、硬結なし + 弱陽性
発赤10mm以上、硬結あり ++ 中等度陽性
発赤10mm以上、硬結あり +++ 強陽性
発赤10mm以上、硬結あり +++ 強陽性
さらに二重発赤/水痘/壊死

ツベルクリン反応結果の詳しい記載法
*長さの単位はcmでなくmmで表示します。
*2回目の注射部位は反対側の腕にします。

3・医療関係者の病院内結核感染対策:
・雇い入れ時
ツ反検査を40才未満(通常は29才未満)の者に実施し、この検査が強陽性か前回のツ反の結果 と比べて増強が著しい時には必要に応じてINH(イソニアジド)の予防内服の対象者とします。ただし、法律上30才以上は対象とすることは出来ません。すなわち、国に治療に要する費用を援助してもらう申請はできません。

・患者発生時
定期外検診のツ反が発赤30mm以上あり、前回(雇い入れ時)より10mm以上大きい時はINH予防内服の対象となります。ただし、この場合も年齢の制限があります。雇い入れ時の場合と同じです。

最後に、労働衛生法には、従業員に対する雇用時、定期および臨時の健康診断の実施義務および労働者の受診義務が明記されています。決められた健康診断は必ず受けるようにしましょう。



LDL−アフェレーシス

◇宏仁会小川病院 臨床工学技士 高橋 明男

1.はじめに LDL−アフェレーシス(LDL−吸着療法)はLDLを除去することにより、 LDLが病態に大きくかかわる疾患への治療法として広く臨床応用されている。 現在臨床応用されている疾患は次のとおりである。

1)家族性高コレステロール血症 2)巣状糸球体硬化症 3)閉塞性動脈硬化症
LDL吸着療法の冠状動脈閉塞性疾患および末梢血行障害症例に対しての有用性は、薬物療法で改善が得られずLDL−アフェレーシスにより改善をみた症例が少なくないことから注目された。

当院でも閉塞性動脈硬化症(ASO)に対してLDL−アフェレーシスを経験し若干の知見を得たので結果 報告を含め本治療法について説明する。

2.方法
二重濾過血液浄化法 血漿浄化装置 MA-02 吸着器 LA-15
血漿分離装置 SF-08 処理血液 1〜4回/3000m
5〜10回/4000ml

1)システムの概要
このシステムは膜型血漿分離器(サルフラックス)、選択的血漿成分吸着器(リボソーバー:LA−15)、血液回路(血漿交換療法用回路:LT-MA2)、血漿浄化装置(MA-01)を組み合わせて使用し、血漿中のLDL(及びVLDL)を吸着・除去するシステムです。

血液ポンプにより引き出された血液は、膜型血漿分離器により血漿画分と血球画分に分離されます。分離された血漿は選択的血漿成分吸着器によりLDLを吸着・除去、浄化された後に血球画分と合流し、患者の体内に戻される。

リボソーバー:LA−15の2本のLDL吸着器は自動的に賦活化され交互に繰り返し使用されます。賦活化は専用の賦活液(高張食塩液)により行われます。賦活化後の専用の賦活液(高張食塩液)はリンゲル液等により置換された後に使用される。

※賦活とは吸着器に吸着されたLDL(及びVLDL)を専用の賦活液(高張食塩液)により吸着器より吸着させ、再び吸着可能な状態に戻す事を言います。

3.ASOに対するLDLアフェレーシス治療効果
1)1992年3月〜1996年3月までの治療症例と治療成績(鐘淵化学調べ)
ASO治療症例数 1018例
HD患者 172例(17%)
DM合併 138例(14%)

間歇性跛行 60%
安静時疼痛 70%
潰瘍 70%
壊死 30%

臨床症状の改善を認め高率に維持できたと報告されている。

2)当院での治療症例と治療成績
当院では3例の症例を経験した。いずれも男性、DMを合併しASOに至っている。
当院での3症例は
Y.K 左下肢
S.A 左下肢
M.S 右下肢(両下肢に及ぶ)

間歇性跛行 改善
安静時疼痛 軽快
潰瘍 軽快
壊死 軽快

4.治療効果に関する理論的根拠
1)血液、血漿粘度の低下(LDLアフェレーシス前後で平均10%の優位な低下)
2)赤血球変形能の改善
3)血液凝固因子(FBG、D一ダイマー、Fibronectinなど)の低減
4)DSA所見:LDLアフェレーシス治療1クール施行前後で動脈、側副血行路の血流改善
5)ブラジキニンによる血管拡張作用で微小循環が改善
6)API値の優位な改善
7)近赤外分光分析法による筋肉血流の改善

5.結語
LDLアフェレーシス治療を行った時に得られる臨床症状の改善効果は、現在も保たれている。QOLの向上、改善、間歇性跛行距離の伸び、潰瘍の治癒と当院における治療効果 も報告のとおりである。なによりも外科的処置をせずに臨床症状の改善を認ており、良好な治療法と考える。これから糖尿病による慢性腎不全での透析導入患者は増加することと思われ、患者の経過観察による早期発見と早期治療着手により良好な治療効果 が得られるものと思われる。



宏仁会コンピュータネットワークの運用について

◇宏仁会小川病院 医療情報部 藤原 学

1.長期的運用計画
2.「STEP透析」の運用医師のオーダーが意味するものカルテに順ずるものとしての「STEP透析」の位 置付け
3.各部署における「STEP透析」の運用について
4.インターネットの利用について
5.コンピュータシステム運営上の注意
6.3施設のコンピュータの配置とインターネット環境(回線状況)

1.長期的運用計画
繰り返しになりますが、当院のコンピュータシステムは、各部署に対してのスタンドアローンとしてではなく、各部署・院間のネットワークシステムとして導入されました。内部的には、イントラネットの確立、外部にはホームページの立ち上げを目標にしております。現在は、受け持ちの仕事の合間を縫っての「STEP透析」の入力作業、「STEP透析」のソフト修正等で若干運用計画に遅れが生じておりますが一歩一歩の着実な前進を心がけたいと考えております。

また、次の項目を本年中の大きな目標にしたいと考えております。

*透析支援システムの活用
患者データの集積及び取り出し グループ間における患者全体のデータ管理グループ間における患者情報の相互転送検査センターからのデータ自動取り込み

*レセプトコンピュータとの院内連動(高坂)

*各部署間における通信網の確立
統一書式(各種伝票、報告書、その他の事務書類)物品、薬品、資機材の統合管理

*宏仁会ホームページ作成

2.「STEP透析」の運用
「STEP透析」という透析業務支援ソフトの最大の特徴は、日常の患者管理から診療報酬請求に関わる情報の管理を一つのソフト上でできることにあります。しかし、それだけに日常の情報管理を徹底しないと診療報酬請求に漏れやミスを招く結果 とも成りえます。ここではまず、病院の患者情報の流れについて整理し、「STEP透析」の位 置付けについて説明いたします。

病院において、全ての医療行為の原点は医師のオーダーにあります。そしてこれを法的に定められるものとしてカルテが存在します。全てはここから始まり、一方では医療スタッフ系の情報となり処置・薬剤・検査等に結びつき、一方でこれらの情報は、事務系スタッフの診療報酬請求に結びついていると言えます。また、透析室業務に限って言えば、これらの情報の扱いは直列的に流れており最終段階として事務に渡っておりましたが、「STEP透析」の導入によりこれらの作業が並列的にリアルタイムでの処理が可能となります。(図1)しかし、ここで重要なのは情報源としての「STEP透析」の位 置付けにあります。カルテの位置付けに関しては前述した通りですが、それらの情報を電子的に保存・管理するものが今回の場合は「STEP透析」であるということです。(図2)電子カルテ・オーダーリングシステムにおいては、カルテの段階からコンピュータ入力ということになりますが、当院ではカルテを原本(手書き)とし、それに準ずる情報蓄積源として「STEP透析」(コンピュータ入力)を使用していくことになります。これらの情報は、各部署・院間のネットワーク上に存在し、どこからアクセスしても必要な情報が取り出せることが条件となる為、透析室では「STEP透析」に入っている情報の日常管理・更新が最も重要な仕事の一つとなります。

図1:医師のオーダーが意味するもの
診療時の医師のオーダーは、系統別に二つの意味がある
全ての医療行為の原点


図2:カルテに準ずるものとしての「STEP透析」の位置付け


3.各部署における「STEP透析」の運用について
「STEP透析」は、透析患者の基本情報から検査データ、診療報酬請求情報までを統合的に管理するデータベースソフトです。これを最大限に活用し、将来的には必要な情報は全て「STEP透析」から取り出し、転記や他のワープロ等への重複入 力は避けることが必要となります。また、「STEP透析」は、全ての部署からアクセスが可能ですが、ソフトとして多機能であるだけに実際の業務・利用方法には各部署間でのルールの確立が必要です。ある程度試行錯誤を重ねながらのことになると思いますが、ご協力お願い致します。

各部署においての当面の運用項目
透析室: 患者情報・スケジュール・指示の管理
透析記録の作成
定期処方の作成(臨時処方については、当面現行通り)
紹介状の作成
各種帳票の打出し(ヘパリン・薬剤等)
検査結果の参照
看護計画の利用
日報・月報の作成
病 棟: 3施設の全患者情報の閲覧・取り出し
看護計画の利用
事 務: 診療報酬機能(日別・月別集計)の使用
薬 局: 定期処方の利用(臨時処方については、当面現行通り)
透析準備集計(薬剤)の利用
栄 養: 3施設の全患者情報の閲覧・取り出し

4.インターネットの利用について
「3施設のコンピュータの配置とインターネット環境(回線状況)」からも解るように各施設ともSTEP透析通 信・インターネット通信・メール通信・ファックス通信の全ての通信を行う上で、通 信回線はISDN回線の2回線しかありません。これは、最大同時通話が2回線分しかないことを意味します。(どこかの部署でインターネットに接続していて、他の施設からSTEP透析にアクセスしてきている状況があったとすると、その施設の回線はふさがっていることを意味し、ファックス等の利用もできない状況となります。) 以上のような回線状況を理解した上でのインターネット利用が望まれます。

職員のインターネット閲覧に関する取り決め
施 設 場  所 閲覧時間
小 川 コンピュータ室 各自の休憩時間内のみ
高 坂 事務室 各自の休憩時間内のみ
東松山 事務室 各自の休憩時間内のみ

禁止事項
インターネット上からの一切のダウンロード

5.コンピュータシステム運営上の注意
*各部署のコンピュータに関して、一切のアプリケーションソフトのインストール禁止。(インストールされたソフトによっては、全体のシステムダウンにつながる場合があります。必要がある場合は、必ず(藤原)を通 して申し込んで下さい)。
*STEP透析への要望・意見について 「STEP透析」は、一つの汎用データベースソフトです。当院用に作られたものではないので、細かいところの対応は難しいと思います。しかし、開発業者の方で、年1回のバージョンアップ、あるいはある程度の当院用への対応も考えてもらうことになっております。要望・意見等ありましたら(藤原)までお知らせください。

「STEP透析」は、3施設共通の使い方をしていく必要があります。STEP透析のマスター関連の画面 は特に3施設共通のものを入れておく必要があります。マスター関連への書き換え・書き足しは避けてください。書き換え・書き足し等の必要がある場合は、(藤原)までお知らせください。



運転管理部発足にあたって

◇宏仁会小川病院 運転管理部 小松崎 満

平成12年4月1日、西暦2000年の区切りのよい年に宏仁会小川病院運転管理部が発足いたしました。

メンバーは超ベテランの丸山さん、気持ちのよさ最高の明石さん、仕事に対し最高の責任感の持ち主平田さん、の三人と小松崎の四人で出発しました。十二月には新しい車庫と運転手の控室が完成し、完成祝いと無事故を祈願して八和田神社の神主さんにご祈祷をしていただきました。

今までは屋外に駐車していて朝早く迎えに出発しようとしても、冬期などは、霜がウインドーガラスに付着していて前がよく見えないなどという事が無くなり、安全運転に繋がります。

運転勤務表には運転管理部四人のほかに、各セクションからご協力をえて毎日の勤務を行っています。

各車輌も一週間に一度点検を行い出発前のトラブルが起きないようにと、点検項目、点検者氏名を記録保管しています。

諺で「転ばぬ先の杖」のとおりに運転だけではなく私生活でも活用したい、早め、早めの対処で前の職場の上司から教えてもらったことで「5分前行動」行動の五分前には集合しておけと言う事だそうです。余裕を持って行動すれば間違いは少なくなると言っていました。

気持ちを落ち着けて運転するように、焦っているときは視野が狭くなり余裕がなくなります。皆さんに気持ちよく、安心して車に乗ってもらえるように、「安全運転」「整備」「清掃」などに頑張ります。応援してください。



ちょっとひとこと

◇振り返れば一年
  宏仁会小川病院 透析看護主任 菅原 貞子

昨年4月9日、小川病院に異動し、早いもので一年になりました。年はとっても新人同様一日目で自信を失い本当にやっていけるのかと、毎日毎日、自分自身との戦いでした。胃の痛みを我慢し、通 勤途中の車で色々な事を考えながらの日々でした。

こんな気持ちを理解してくれる人が、一人でも居る事を願いつつ2001年。新しい年のはじまりです。身に刺す寒さの中、少しづつ人の暖かさを感じ、一歩、一歩、階段を登り、一つの目標に向かって進もうと心に誓いました。

人の心を動かすという事は、大変な努力を必要とします。苦労は修行。どん底まで落ちた時は、太陽を目ざし頑張る。その気持ちを忘れず、元気に輝いていこうと思います。

今年は年女。いい事が有りますように。

********************

◇東松山宏仁クリニック 透析看護師 吉沢 喜子

「広報紙に載せるので、何か書いて下さい」と言われ、文才のない私にとって、いったい何が書けるのかと自問自答するだけで、なかなか書くことが出来ませんでした。人に何かを伝える難しさを、実感しています。そこで、昔、出逢った言葉を紹介します。

敬虔:敬い慎むこと
感謝:ありがたいと感じて礼を述べること・ありがたいと感ずる気持ち
奉仕:他のために尽力すること・仕えること
精進:一生懸命に努力すること
努力:努め励むこと

当時は、あまり意味など考えずに口にしていましたが、改めてこの言葉は、どんな時にでも、相通 じる言葉だと思います。これからも人との関りや、日常生活の中などで、心に止めていたいと思います。


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